ベトナムでの旅と生活で知っておくと便利、ベトナムのお金10のこと。
- 2026/02/24
- ベトナム観光旅行記

旅行、出張で海外に出て、なにをおいても忘れてならないのは、航空券、パスポート、そして現金。最近ではそれにスマホも加えなければならないかもしれません。
まずはその4つがあれば、海外ではなんとかなります。「移動する前には必ずその所在を自分の目で確認すること」私は初の海外出張に出かける際に上司に口すっぱくいわれたことです。
特にQRコード支払いやクレジットカードが普及した今でも海外では現金がものをいう場面は多くあります。身分証より保険証より「現ナマ」が必要な場面に備えて一定の現金はご用意ください。
ベトナムを旅する、あるいは、生活するものにとって、お金に関わる、しっておくと便利、あるいは役にたつ話題、トリビアをご披露しましょう。
目次
1、「ゼロを3つとって、6をかける」とおおよその日本円

ベトナムドンは桁が多い。50万ドン!などといわれるとどれだけ高額なの?と心配になりますが、現在の日本円でもたったの3000円にしかなりません。数字をぱっとみて、ゼロの数を数えて正確な桁を確認し、今は1円は170ドンだから、えーと、えーとなどと考えるのは面倒だとばかりに「お金を必要なだけ取って」とばかりにお財布を売り手に渡してしまう、性善説でお人好しのおばさま旅行客をよくみかけます。
そんなときには、ちょっと冷静になって、ベトナムドンのお札のゼロの部分を3つ指でおさえて、隠れていない数字、たとえば50に6をかける、するとおおよその日本円の価値、300円だとわかります。
あるいは金額の表示でも、市場などでは35、とか、720などと2、3桁の数字になっています。これは千ドンの単位で、ゼロ3つを省いて表示しています。だから、この数字に6をかけることで、おおよその日本円の価値がわかる。それぞれ2100円と4320円となります。
これは暗算が得意な方におすすめ。それがとっさに難しいとならば、堂々とスマホの計算機で換算しましょう。ベトナムドンのお札の価値を50万なら3000円、20万なら1200円、などと覚えてしまうのもよいでしょう。
市場でねぎったのはよいものの、最後に払わなくてもよい金額をむしりとられては元も子もありません。
2、両替はベトナムの銀行か正規の両替商で

ベトナムドンは日本で両替すると手数料だけで1円あたり12、3ドンの手数料が多めにかかります。1万円も両替すれば12万ドン(約720円)にもなります。ベトナムの空港で両替する時間がない!少額だけ交換しておかないと安心できないという方は日本で両替しておきましょう。大きなお金を交換するのはやはりベトナムの銀行、正規両替商でのベトナムドンへの交換をおすすめします。
ベトナムでの両替ならまずは到着時の空港の銀行窓口で交換しましょう。ただし、銀行によってレートが大きく異なりますので、確かめる時間があるなら日本円を1ドンでも高く買い取ってくれる銀行を探します。交換レートを記録したい方は窓口でレシートを要求してください。
なお、街の宝石・貴金属店やホテルで外貨を買ってくれる店も多くありましたが、ほとんどは非正規の両替商でしたので、この2026年2月9日(政令第340/2025/ND-CP号)から罰金額が大きくなり、取締りも厳しくなったとのことで、両替できなくなりました。ガイドによる個人両替等もできなくなりましたので、ご注意ください。
旅行客用の店が市内には何箇所かありますので、ガイドブックや旅行ガイドの案内で外貨両替をしてください。
写真=土佐谷由美
3、クレジットカードはVISA、Masterカードが便利

旅行に来てちょっとした買い忘れたものや飲み物、お菓子が買いたい!そんな時に立ち寄りたくなるのがコンビニ。ホーチミン市なら日系のコンビニ、ファミリーマートやミニストップ、セブンイレブンも進出、ハノイはようやくセブンイレブン進出。サークルKや韓国系GS25なども街中にあるので真夜中に市内到着でも困ることはありません。
コンビニでの支払いならクレジットカードが便利。少額決済にも便利なクレカタッチ可能な端末も普及しているので、使ってみましょう。
クレカはVISAやMasterが比較的どこの店でも使用できます。AmexやJCBはエラーになってしまう、使えないところもあります。複数のカードを持っておくのがいいでしょう。ちなみにダイナースクラブカードは使用不可です。Apple Payは旅行前に登録しておけば、クレカタッチと同様に使用できる店も増えました。私も利用しています。
コンビニの他、スーパーマーケット、ショッピングモール、レストラン、お土産店でもクレカが使える店も増えていますから、現金の両替は最小限でも構いません。
4、クレカで現地通貨のキャッシングも

街中でどうしても現金が必要となった時にはATMでクレカを使ってキャッシングもできます。ただし交換レートは手数料込みになるので少額利用にとどめましょう。
万が一のため、銀行に敷設されているATMを利用するのが身のためです。カードがATMから出てこないなど、不具合があった時には銀行の窓口でクレームすることができます。
ATMはパネルタッチ式。最初の画面で英語などの外国語も選択できるようになっていますので、その指示に従えば容易にキャッシングできます。
欧米人の旅行客は両替商での交換よりATMでのキャッシングが好まれているようです。
写真=土佐谷由美
5、他人に自分の財布を見せたり、触らせない

ベトナムでは外国人に対する強盗事件はまれですが、ひったくりやスリ、置き引きなどの窃盗事件は起きています。
街歩きの際には大金を持ち歩かず、現金はその日使うであろう金額にとどめておきましょう。
荷物を手前に持つ。財布を第三者の前で取り出して見せたりしない。ベトナムに限らず海外では注意すべきことがらです
日本のお金をみせてと言って巧みに財布を取り出させてみせて、お札を抜き取られる、女性に抱きつかれて鼻を長く伸ばしているとスリに遭うこともあります。
6、ベトナムのお札の顔はすべてホーおじさん!

ベトナムのお札は金種問わず、表のデザインはすべて白鬢の老人の顔。この人はホー・チ・ミンと言って、フランスとアメリカとの戦いを経て、ベトナムを独立に導いた指導者!1969年に79歳で亡くなっていますが、ベトナムではホーおじさんの愛称で知られ、今も国民から敬愛されている人物です。
南部最大の都市の都市名にもなっていますね。
日本のように紙幣が新しくする際に、新しい顔になることはありません。
裏面にはベトナムの有名観光地が描かれています。
2万ドンは中部ホイアンの来遠橋、別名「日本橋」、5万ドンは古都フエの「フーバンラウ」、10万ドンハノイ 「文廟」、20 万ドンはハロン湾「香炉岩」、50万ドンはゲアン省「ホーチミンの生家」が描かれています。
お札に描かれた観光地を訪ねて歩くのもいいですね。
なお1万ドン札には「バックホー海底油田」が描かれていますが、残念ながら観光に行くことはできません。
ベトナムの紙幣はコットン紙製とポリマー製があります。現在流通している500ドンから5000ドン紙幣はコットン紙製、1万ドンから50万ドンまではポリマー製です。
ポリマー製は破れることは少ないですが、熱には弱いのでご注意ください。
7、硬貨は発行されるも普及せず

2003年から2004年にかけてベトナムでも100ドンから5000ドンまで6種類の硬貨が発行されました。
硬貨で購入できる飲料水の自動販売機も空港等に設置されました。使用方法がわからないからと、自動販売機にひとり使い方を指導する案内人が配置されたこともありました。
硬貨は使いづらいと受け取りを拒否する店や人々が続出。結局数年後には流通、継続発行されることなく終わりました。
8、QRコード決済は外国人には使いづらい

ベトナムの銀行口座や身分証明書と紐付ける必要のあるQRコード決済。ベトナム人同士では互いに便利なものの、外国人にはアプリの登録が難しい上、クレカタッチでの決済が普及している今、QRコード決済は外国人にとって便利とは言えなくなってしまいました。
観光で訪れる際には少額は現金が便利です。どうしても使用を試してみたい向きにはVNPAYなど外国人でもクレカに紐付けして使用が可能なアプリを登録してご利用ください。
9、お年玉(Lì Xì=リーシー)は赤いお札が吉

ベトナムにも年始にお年玉を贈り合う習慣があります。日本ではお年玉は年長者、親や祖父母から子や孫に渡されますが、ベトナムでは親や祖父母などの年長者から子や姪や甥、孫に渡すだけでなく、就職した、あるいは所帯を持った子や孫が両親や祖父母にお年玉をあげます。
会社や組織によっては社長から社員たちへお年玉をあげることもあります。ベトナムでは工場労働者や社員が旧正月を経て、退職、転職するケースが多いため、年明けに出勤したらお年玉をあげるよ、といって従業員の退職を食い止めることにもなります。
お年玉には赤いお札がよいとされ、子どもたちへのお年玉は赤いお札の5万ドンの新しい紙幣をポチ袋に入れて渡します。金額は見栄をはるベトナム人のこと、かなりの高額になることもあるようです。
10、一般的にチップの習慣はなし、でもチップが必要な場面も
ベトナムでは日本と同様、チップは一般的ではありません。ただしベトナムで暮らしていると、場面によってベトナム人はチップが必須の業界があるようです。
特にスパやマッサージを受けた場合、施術者にチップを渡すのが普通のようです。施術者はチップをあてにして生活をしていますので、マッサージ金額の半額までを上限として支払うことで、気分よく施術を受けることができます。
また私は連泊や定宿のホテルのベルボーイにもチップを渡しています。それは確実にその後のサービスがよくなるからです。その他、観光地の手漕ぎボートの船頭さんなどにもチップを渡していますが、どちらも金額にしたら、フォーうどん1杯分、4、5万ドン(約240〜300円)程度です。
いかがでしたでしょうか。海外、特にベトナムはお金に関して日本と事情の違う点も多々ありますが、必要な用心もして快適に旅と滞在を楽しんでいただければ幸いです。
文=新妻東一
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