EU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)が正式発効。業界は非課税に歓喜する
- 2020/08/06
8月1日よりEU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)が正式に発効しました。この協定に基づき、農産物、特にベトナムの米製品はEUへの輸入税が免除され、年間8万トンの輸入割当が適用されています。カントー市の多くの企業は、ヨーロッパ市場への米の輸出が長い間待たされた後、正式に非課税になったときの興奮を共有しています。
内力は準備ができています
EU市場には米品質の厳しい要求があり、農産物の種類ごとに輸出量の規制がありますが、カントーの多くの企業は、長年にわたり準備を行ってきたため、依然として楽観視しています。チュンアンハイテク農業株式会社社長のファム・タイ・ビン氏は「当社は2006年より『ジャスミン85米』の製品を最初の注文として、スイスに輸出しており、300万ドルに相当しました。現在までに毎年平均約10,000トンの米をフランス、ドイツ、スイス、スペインといったヨーロッパ諸国に輸出しています。特に、高度クリーン米、有機米を生産するために大規模な畑を構築しており、生産から消費までのプロセスは、ヨーロッパ、アメリカの評価基準に基づいて運用されています。また顧客のニーズに応じた製品の供給と品質を確保するために、ドイツの技術に従って乾燥米を貯蔵するために10サイロに大胆に投資しています。」と述べました。
ゴック・クアン・ファット輸出入株式会社は、5年間でヨーロッパ市場に製品を輸出し、HACCP、ISO、輸出ライセンスなども取得しました。同社長のブイ・ティ・ビッチ・フエン氏は「ヨーロッパの企業は、現地の工場を直接訪れ、米の品質調査と評価をしました。しかし、輸入税が高額なため、ヨーロッパ企業は価格交渉をしたり、低価格での契約を締結することがよくありました。ベトナム米はヨーロッパ市場に輸出する際、国によっては5%〜45%の高課税が適用されていました。高い課税だけでなく、長距離輸送の費用も掛かり、支払いが遅くなる問題を抱えてきました。ベトナム企業が地域諸国に輸出する場合は、3日以内に支払いを受けることができます。ヨーロッパに輸出する場合は2〜3ヶ月ほどかかり、売上げも少ないですが、ヨーロッパのパートナーとの関係を維持するために輸出活動も維持しています。」と述べました。
市場シェアを獲得するためのスピードアップをする
割当量が8万トンで、ヨーロッパ市場への米の輸出業者は、内部資源を準備しているため、競合を心配する必要はありません。チュンアンハイテク農業株式会社社長のファム・タイ・ビン氏は「政府は計画プロセスに従って農産物の輸入割当量を交渉するため、次の年の米の輸入割当量は変わる可能性があります。通常、3〜5年後、市場の需要に応じて輸入割当を徐々に調整されます。また7月には、3つのコンテナをフランス市場に輸出することに成功しました。これも初めてのことで、ベトナム米のブランドは、ヨーロッパの消費者に直接販売する資格があります。当社は新規注文を期待しています。」と述べました。
EVFTAが正式に発効し、市場が開かれています。ゴック・クアン・ファット輸出入株式会社社長のブイ・ティ・ビッチ・フエン氏によると「米をヨーロッパ市場に輸出するために企業は5年間で製品品質の構築、市場の構築、必要なライセンスの準備ができています。ベトナム米は欧州市場に輸入すると税金が免除されており、価格も手頃です。ガーナ(アフリカ)に輸出する場合は600ドル/トンを超える可能性があります。内部リソースは利用可能ですが、パートナーの支払い期限が2〜3ヶ月先と遅く、欧州市場への輸出量を増やすために、企業は銀行からの長期資本にアクセスする必要があります。」と発表しました。
カントー市商工局局長のグエン・ミン・トーアイ氏は「カントー市には現在41の米輸出者があります。それらの多くは、複数農地の共同利用、加工、包装、輸出までクローズドプロセスで積極的に生産されています。内部リソースは準備が整っているため、企業はEVFTAが発効すると、早速ヨーロッパ市場への輸出量を増やす多くのチャンスがあります。商工局側ではEVFTAのチャンスを効果的に活用するために輸出業者、特に米輸出の企業を支援しています。」と述べました。
さらに詳細な情報を知りたい場合は
下記よりお問い合わせください。