カントー市ニンキウ区人民委員会、約1兆ドン規模の技術インフラ開発事業実施方針を提出

カントー市インフラ開発

引用元:経済推進情報サイト「カントープロモーション」

カントー市ニンキウ区人民委員会は、アンホア街区ファムグーラオ通りの開発および技術インフラ構築事業の実施方針を市人民委員会に提出した。事業総面積は8万644平方メートル、投資総額は9,880億ドン(約49億4,000万円相当)の予定で、9,810億ドン(約49億500万円相当)の収益が見込まている。カントー市人民委員会委員長はこの方針を受け、建設局が主体となって計画投資局、財政局、資源環境局、ほか各関係機関と連携し、提案された事業の実施について精査するよう指示をした。

ニンキウ区人民委員会は過去、ファムグーラオ通りをマウタン通りまで拡張する案を、投資資金に関する基本的な手続きも終えた上で市人民委員会に提出したが、市の承認を得られなかった。ニンキウ区人民委員会は反対意見で挙がった課題点を解決し、一部内容を修正の上、今回再び提出した。今回の事業案では、ファムグーラオ通りの技術インフラシステムを構築し、近隣道路と接続することで包括的な開発を行い、美しい都市景観を生み出すことを目標に掲げた。また、住民の生活環境を向上させ、経済・社会の成長を促す。他にも、区で実施されている再定住事業を進めるために、土地開発および商業施設エリアの開発も行う。

事業投資総額は9,880億ドンで、内、補償金や支援金が7,150億ドン(約35億7,500万円相当)、建設費が950億ドン(約4億7,500万円相当)、借入金利子が970億ドン(約4億8,500万円相当)、予備費が810億ドン(約4億500万円相当)の予定だ。資金源は国庫や財政調整基金、市の土地開発基金や開発投資基金から借り入れる。事業実施期間は事業および事業資金借入れが承認された時点から3年間の予定だ。

事業総面積は8万644平方メートルで、内、土地区画361か所が3万937平方メートル、高層ビル建設地が1万3,040平方メートル、道路建設地が1万3,059平方メートル超で、残りは植樹地、歩道となる。ニンキウ区人民委員会によると、土地開発による収入が総額2兆4,690億ドン(約123億4,500万円相当)で、建設・補償費用・補助金の支出が総額9,880億ドン、政府に対する土地使用料の支出が5,000億ドン(約25億円相当)となるため、事業収益は9,810億ドン(約49億500万円相当)となる見込みだ。

カントー市中心部での大規模開発が提案された。ニンキウ区は市の中心部に位置する区で、承認されれば大きなインパクトが期待できる。当事業の今後の動向に注目したい。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)

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