近年、ハノイの水産業は大きく発展しており、養殖面積は約24,000haで安定、 平均生産量は 5トン/ha 、水産物の総収穫量は年々増加する傾向にあり、毎年前年比約＋2.5～3.5％であります。

2023年の年間生産量は12万7,400トンで、前年に比べ3.2％増加しています。市内の水産業は養殖業が中心で、その生産量は12万5、700トン（前年比＋3,3％）と、水産業全体の大半を占めています。市内では約2万4,500ha（前年比＋1,8％）で養殖が行われており、コイ、ティラピア、ソウギョを中心とした川魚が育てられています。

養殖の高度な技術を応用し、有機的な方向へ推進などなによる生産性の強化

総水面積が約 31,000 haであるハノイは、水産養殖、特にハイテクと有機的な方向性を適用した水産養殖は発展しております。

市は、生産性向上を課題の1つに掲げており、養殖のハイテクと有機的な方向性に取り組んでいます。ハノイ畜産水産獣医局によると、現在、市全体は水産養殖にプロバイオテックと水ファンが使用されている養殖面積が9,700 haを超え、 多くの水産養殖所には自動魚タンクフィーダー(自動エサ装置）が使用されています。養殖のハイテクと有機的な方向性の運用により、伝統的な養殖方法よりも生産量が6～8倍高くなり、平均価値は35億ドン/haに達します。 これらのモデルは、市場で販売される商業魚の品質を向上させるだけでなく、健康による多くのリスクを軽減し、安全な食料源を提供しています。

市の水産の発展方向によれば、2022年～2025年の段階には、有機水産養殖地域、有機米＆有機魚モデルを中心に建設し、 同時に、コイや黒鯉などの高品質の商業用魚種の開発にも注力しております。ハノイは、2025年までに認定有機水産養殖面積が10ha、有機モデルに転換された面積が約150ha、 2030年までに認定有機水産養殖面積が80ha、有機モデルに転換された面積が約500hと目標をしています。

安全性に配慮したVietGapの推進

市では、養殖物の安全性や持続性を高め、農家の収益を向上させるため、ベトナム農業・農村開発省が定めた生産管理基準であるVietGAPの導入を進めています。2019年、ハノイ農業促進センターはVietGAPに基づいた25ha規模の養殖施設を市内5か所に建設しました。また、VietGapを導入した農家世帯に対し種苗代、プロバイオテック代、エサ代の50％を補助する支援策を行っています。2023年3月時点でVietGAPを取得した養殖施設は88か所となりました。

現在、安全な水産商品を安定した価格で販売できるよう、差別化された販売チャネルの構築が求められています。市は、VietGAPのさらなる拡大や、ブランド構築に向けた取り組みを展開していく予定です。