カントー市の工業における潜在能力を発揮する
- 2020/08/16
中央都市となり15年余り、カントー市の経済は成長を遂げた。2020年までに工業都市になる目標は達成されていないが、経済効率と工業企業の貢献は商業企業の貢献よりも高い。この都市にはまだ工業開発の大きな可能性があり、製品価値を高めるためには高度なテクノロジーに大胆に変革し、他の産業が発展する推進力を生み出す必要があると言われている。
不動産ファンドは余裕あり
カントー市の経済・社会研究院の分析データによると、工業企業の1%が、カントー市全体における純売上高の3.27%と経常利益の5.47%に貢献しており、工業企業の総資産利益率は、常にプラスの数字を維持している。一方、商業・サービス業の企業1%においては、それぞれの貢献割合が0.71%と0.33%である。カントー市の経済・社会研究院院長であるフイン・ヴァン・トゥン博士は「過去5年間で工業が平均成長率9.84%を維持し、GRDPに32.36%を貢献してきました。コロナ禍においては農業水産加工業を中心とした工業が経済を支えてきました。このことは工業開発において都市に潜在力及び強みがあると見なすことができます。」と述べた。
現在、食品および飲料加工業界は、工業業界全体の生産額の70〜80%を占めている。さらに市内には9つの工業団地があり、249の有効なプロジェクトがある。 2019年工業地帯の企業は、市の予算へ22憶9,400ドンの貢献をしている(2005年の3.14倍)。カントー市経済社会研究所所長のフイン・ヴァン・トゥング博士は「FTAとEVFTAからのチャンスは、都市の産業開発に有利な条件を作成することに貢献しています。工業製品が改善されると製品品質も改善され、EUという厳しい市場に参入できる可能性があります。」と述べた。
カントー市商工局局長のグエン・ミン・トーアイ氏は「カントーはメコンデルタの中心部に位置しており、多くの中央行政機関、空港、港などが集まり、工業発展を促進しています。市はビンタンの工業団地( 900ha)の拡大を継続する主張を申請している。同時に近い将来に国内外の投資家を歓迎するために多くの工業団地(約200ha)を建て続けており、外国からベトナムに投資の波がシフトするチャンスは大きいです。投資の目的地としてカントーはアメリカ、日本、韓国、台湾といった外国の投資家にも注目されています。」と述べた。
ただしカントーにおける工業製品の殆どは加工製品であり、高価なハイテク製品と付加価値が少なく、工業団地の稼働率はまだ低い。またカントーは第1類都市であるため、価格及び投資比率がメコンデルタの他の地方より高い。これらの課題でカントー市の工業の競争力が低下する。
チャンスを掴むための弱点克服
カントー市商工局は2021年から2025年の工業生産の成長率を年間平均4.8%と予想している。 コロナの影響により工業の成長率は2021年に1%しか増加せずその後2022年に2.5%、2023年に5%、2024年に6.5%、2025年に9%増加すると予想されている。この期間の目標である工業割合は、GRDPの33.71%〜33.99%を占めている。生産性と品質の改善するため産業と貿易を再構築することと企業の競争力向上のために、カントー商工局は2021年から2025年の商工業の計画実施プログラムを構築した。
グエン・ミン・トーアイ氏は「カントー市には事前に計画された工業地帯があり、ビンタン区における工業団地拡大を政府に提案しています。投資家を誘致するために整地しインフラストラクチャーの建築が必要です。カントーは農林水産の加工工業に強みがあるため、これらの分野への投資を呼びかけ、農家の農産物を購入していきます。同時に、ハイテクノロジーや情報技術などへの投資を誘致することを優先しています。裾野産業の発展にはリーディング企業と安定した消費市場が必要であり、開発のためには投資プロジェクトの評価において、各行政機関の間で緊密に調整する必要があります。」と述べた。
カントー市経済社会研究所所長のフイン・ヴァン・トゥン博士は「カントー市2030年までの建設と開発に関する政治局の決議により、2045年へのビジョンが公布されました。カントーはインフラの問題を解消し事業投資環境を大幅に改善して投資リソースを引き付けます。市は投資を歓迎するため工業地帯のインフラの完成を急ぎます。この過程は工業技術のオートメーション化を加速させ、産業革命4.0の要件を満たすことにも貢献しています。」と述べた。
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