ベトコムバンク、アプリのQRコードでATM引き出しが可能に
- 2021/03/19
引用元:ベトナム青年連合会情報サイト
近年、ベトナムではATMの普及が進んでおり、ベトナム国家銀行によると、2020年第4四半期末までに10億回の取引が行われている。ATMのニーズは極めて高く、中でも現金引き出し機能は人々にとって必要不可欠となっている。ニーズの高まりに伴い国内のATMは増え続け、2020年末時点で1万9,000台に達したとのことだ。
ベトコムバンクはATMの利便性向上を図るため、スマートフォンアプリのQRコードでATMからの現金引き出しが可能となる、ベトナム初のサービスを開始した。同銀行は2020年6月から国内向けデビットカードであるベトコムバンク・コネクト24で同サービスを導入しており、スマートフォンにダウンロードした「VCB-Digibank(ベトコムバンクーデジバンク)」アプリでQRコードを開くと、カードを使わずに素早く引き出すことができる。
このサービスによって、万が一カードを紛失・破損してしまったり、忘れてしまった場合や、ATMにカードが吸い込まれてしまった場合でも引き出しが可能となった。QRコードによってセキュリティが高まり、カード上の個人情報がスキミングされるリスクも軽減される。
サービス開始後の顧客の反応は上々で、ハノイ市のAnhさんは「どんな人でもスマートフォンは肌身離さず持っており、財布を忘れることはあってもスマートフォンを忘れることはめったにありません」と話し、ATMでの引き出しがさらに便利になるだろうと期待感を示している。
ベトコムバンクによると、今後は外国人名義の口座にもサービスを拡充し、すべての口座が対象となる予定だ。
私が以前暮らしていた地域の中には、街の中心部から離れるとATMはおろか銀行窓口もなく、口座保有率が低い所もあった。金融のデジタル化が進むことで、今後、ATMの普及がさらに進み、取引も活発となるだろう。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)
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