ベトナム製電子機器・部品産業の生産・輸出を促進

ベトナム製電子機器・部品産業

引用元:商工省情報サイト「産業貿易新聞」

ベトナムの電子機器・部品産業では、外資系の大企業だけでなく、数多くの国内企業も製品を生産している。今後、この分野の生産・輸出を促進していくことは非常に有意義だろう。

近年の電子機器・部品産業における動向

商工省貿易局のチャン・タイン・ハイ副局長によると、電子機器・部品産業では高い技術力が求められるため、これまでベトナムでは米国、日本、韓国の企業が進出・生産していたが、近年は、他社から注文を受けて製品を開発・生産するODM方式へ変化しているという。

そして、最近では、例えばサムスン社がベトナムで携帯電話を生産しているように、各企業は小型部品の生産だけにとどまらず、技術革新を行い、付加価値が高い完成品の生産を開始した。ベトナム企業についても、Vinfast(ビンファスト)社がベトナム製携帯電話を開発・生産したように、今後、多くの企業が徐々に高付加価値の電子機器を開発するようになり、輸出を伸ばしていくとハイ副局長は説明する。

技術向上や他社との連携で期待される輸出拡大

ベトナム企業は、どの産業においても技術を向上させて品質管理を行い、世界のサプライチェーンへの商品供給元として地位を確立した。これによって受注の拡大や組立工場の誘致も可能となり、輸出額は増加していくとハイ副局長は述べる。 そして、例えばTruong Hai(チュオン・ハイ)自動車株式会社が、自動車の組み立てのみならず、部品生産工場を建設して各国に輸出しているように、近い将来、国内下請け企業と国内外メーカーの連携が進み、ベトナム製商品の価値が上がっていくことを期待できると見解を示した。

コロナ禍での自由貿易協定と新たな戦略

2020年、ベトナムはEVFTA、UKFTA、RCEP(EU・ベトナム自由貿易協定、英国・ベトナム自由貿易協定、東アジア地域包括的経済連携)の3つの自由貿易協定に加盟した。特に、規模の大きいEVFTAやRCEPでは、輸出の拡大が期待できるとハイ副局長は述べた。実際、EUVTAが発効されると、協定の恩恵を受け、対EU輸出は格段に伸びている。

ハイ副局長によると、現在、商工省はこれまでの10か年戦略に代わる新たな貿易戦略を首相に提出する準備をしており、新型コロナにより世界経済のあらゆる面が大きく変わる中で、新たな方針を打ち出す予定だ。

また、各自由貿易協定に有利な条件で参加できるよう交渉を続け、ネット環境などを活用して輸出を促進し、より適切で効果的なモデルを模索していくとした。

ベトナム社会では各方面で電子化を進めており、様々な場面で電子機器・部品のニーズはさらに高まることが予想される。国内外企業との活発な技術協力や研究水準の向上によって、ベトナム製の高付加価値商品は今後増加していくだろう。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)

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