引用元：経済推進情報サイト「カントープロモーション」

世界銀行（WB）はベトナムの2020年の成長率が世界5位につけると予測しました。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響を受ける一方で、国内総生産（GDP）は+2.8％と成長を維持しています。これにより、政府の支援政策およびプログラムも確認されました。企業は生産回復のチャンスをつかむことに、非常に敏感です。ただし専門家は、予測されたシナリオで成長するには新しい切っ掛けが必要だと述べました。

困難な状況において成長する

2020年の上半期、国の経済成長率は1.8％に達しました。これは数年間において最も低い成長率ですが、コロナ禍で多くの国はマイナス成長率になるため、ベトナム経済は印象的な成長を遂げると言われています。ベトナム政府は社会・経済の発展促進のため、多くの解決策を講じ、この結果を示しました。さらに困難な輸出状況における貿易黒字は、明るい展望のポイントであり、ベトナムに大量のFDI資本を誘致しています。

計画投資省統計総局によると、今年の最初の7ヶ月で全国の商品の輸出額は、約1,458億ドルと推定され、2019年の同期比で0.2％増加しました。ただし輸出売上高が10億ドルを超える23品目だけで、総輸出の87％を占めており、それらのほとんどは前年同期に比べて減少します。

しかし明るい点もあり、輸出額は507億6,000万ドル（前年同期比＋13.5％）、輸入額は618億6,000万ドル（＋1.5％増）に達しました。アメリカはベトナムの最大の市場であり、金額は379億ドルで、前年同期比は15％増加しています。中国は235億ドル（＋18.4％）に達しました。一方、EU市場は195億ドル（－5.9％）、ASEANは128億ドル（－15.4％）、日本は109億ドル（－5％）、韓国は107億ドル（－0.4％）です。7ヶ月間の輸出品の貿易収支においては、65億ドルの貿易黒字を達成しました。

企業は市場に適応するためにタイムリーな計算を行っています。カントー市のパンガシウス輸出業者によると「政府が社会的隔離措置を適用したため、多くの企業が注文を控え、在庫を抱える必要があります。パンガシウスの輸出市場は困難に直面していますが、国内市場は企業にとって可能性があります。」と述べました。

カントー市チャーノック工業団地のメコガーメント株式会社のチャン・チ・ジア社長は「当社は付加価値税を延期して、貸出金利は前年より0.5％減少することになります。現在、当社には1,350人の従業員がいます。EUと日本は輸出の95％を占める市場です。これらの市場からの受注は減少しますが、年末まで安定した受注を維持しています。

困難を克服するための内部リソースの強化

経済専門家は、ベトナムの経済成長は国内企業の内部資源と外国投資資源に基づいているが、新たな動機が必要であると述べました。7ヶ月間の業界全体の生産指数は、前年同期比でわずかに2.6％増加すると推定され、2019年の同時期（9.4％増）よりもはるかに低くなっています。小売売上高と消費者サービス収入の合計は、COVID-19の流行が再び複雑化しているため、前年同期比で0.4％減少し、2兆7,996憶ドンになります。この2つの重要な分野は、安定化させる対策が必要です。

この7ヶ月間で、一時的に事業を停止した企業は全国で約32,700となり、前年同期比で41.5％増加しました。しかし、専門家によると、事業を再開している企業は28,600と昨年同時比で17.6％増加しました。同時に、一時的に事業を停止した企業のうち解散手続を待っている企業は21,800社で前年同期比 12.2％減少、解散手続きを完了した企業数は8,900社で前年同期比で3.5％減少します。ベトナム政府の支援政策が効果的であったことを証明しています。

カントー市企業協会の常任副会長であるグエン・マイ・トゥアン氏は「カントー市は、企業の事業再開支援のため『計画75 / KH-UBND』を発行し、税金、社会保険、地代、行政手続きの改革における事業を積極的に支援する機関に、あらゆる対策を指示しました。地方自治体の努力により、企業はビジネスを再生するために必要な環境を整えることができます。直接購入や販売の困難な状況において、協会は会員が電子商取引ポータルを介して販売チャネルを作ること、および国内・海外の企業と繋がることを支援しています。」と発表しました。

2020年7月末までに、貸付残高合計は95兆7,000億ドンに達し、2019年末と比較して4.79％増加すると推定されています。農業、農村地域、輸出などの信用プログラムに基づいて企業を支援しています。これにより、企業が生産を安定させることができます。