【2024年最新版】失敗しないベトナムのビザ取得方法〜申請から受領までの完全ガイド①

2024/04/26
伏原宏太

ベトナムでのビザ申請は、言語の違いや行政手続きの複雑さ、国家機関からの具体的な指示がないこと等から、とても難しい状況に直面することが多くあります。この記事では、ビザの種類に応じた取得方法、申請から受領までの過程での留意点をお伝えします。

現行法上、日本国民がベトナムに45日以内で滞在する場合、入国ビザが免除されています。45日以内の滞在期間であれば、ベトナムで観光、仕事、ビジネス等の目的で入国する場合、ビザ申請は不要です。

さて、ベトナムにおけるビザは主に6つの種類に分類されています。

1.観光ビザ
2.商用ビザ
3.投資ビザ
4.労働ビザ
5. 親族訪問ビザ
6. 留学ビザ
まとめ

1.観光ビザ

観光ビザでは、現地で仕事や労働を行うことは許可されていません。観光ビザの手続きが簡単なため、外国人が仕事やビジネスのために観光ビザを申請する事例が発生しています。

2.商用ビザ

商用ビザは、ビジネスビザなどの名前でも知られています。このタイプのビザは、法的地位を持つ企業や組織で働く外国人や、サービスの提供、ビジネスPEの構築等のための活動をする外国人に発行されるビザです。

3.投資ビザ

投資ビザは、投資家がベトナムの企業に投資または出資する場合に、投資家個人や投資企業の代表に発行されるビザです。ベトナムに設立された企業で働たらく外国人に発行される商用ビザとは異なり、投資ビザはベトナムで投資の市場調査や投資プロジェクトを実施するために外国投資家に発行されます。

この場合、プロジェクトの投資の資本に応じて、最大10年の有効期限を持つ一時在留カードを取得することができ、配偶者や子供がベトナムのビザを取得するための保証を受けることができます。

4.労働ビザ

労働ビザは、ベトナムの企業、組織、または非政府組織で働く意向の外国人向けのビザです。労働ビザを有する外国人は、ベトナムに入国し、ベトナムに適用される国際規制や条約に違反しなく、労働活動に参加することができます。

ビザの種類	例
商用ビザ	Aさんは、外国法人（日本で設立された会社）に勤務しています。 Aさんは、ベトナムの企業との交渉、調印、市場調査等を行うために、ベトナムに派遣されています。この場合、商業ビザが適用されます。
投資ビザ	Bさんは、投資プロジェクトを実施するために設立される（設立された）ベトナム企業に出資するか、株主を取得しています。C さんは、ベトナムでのプロジェクト（会社）に出資している外国法人の正式な代表者です。上記2つの場合、投資ビザが適用されます。
労働ビザ	Dさんは、ベトナムで設立された会社（外資系企業を含む）で働くために、ベトナムに入国したいです。この場合、Cさんは労働ビザが適用されます。

商用ビザ、投資ビザ、労働ビザの違い

5. 親族訪問ビザ

親族訪問ビザは、ベトナムに居住する家族や親戚を訪ねるために外国人に発行されるビザの一種です。このビザにより最大3年間の期間で親族訪問在留カードを取得することができます。

6. 留学ビザ

留学ビザは、ベトナムの高等教育機関で学ぶ外国人向けに発行されるビザです。留学ビザの有効期間は少なくとも30日で、パスポートや国際的な通行証の有効期間よりも短く、最大で12か月です。

まとめ

外国人が自分でビザを申請する際には特定の困難に直面することがあり、そのほとんどは、当局とのやり取りの際に生じます。入国の理由を疑われたり、申請書と他の書類の情報が一致しないと書き直しを何度も要求されたり、ベトナムでの仕事、観光、労働に関する計画が不明確であると指摘されたり、提出しようとした書類が有効ではないと言われたり、保証人、家族、職場に関する情報や証拠が十分でないと指摘されたり等といったことです。敢えていえば、外国人に対して法令や要件について明確な説明がされないまま、役人がその場限りでの対応をしているという状況が露呈しています。