日本・ベトナム間の直行便を運行する航空会社のご紹介/ベトナムへ行こう!

 ベトナムに行こう!と思い立ったら、旅行会社のパッケージツアーを利用するか、あるいは航空券とホテルをネットで予約して、ベトナムを訪れることになります。
 かつてならエア&ホテル、旅行会社のスケルトンタイプのパッケージツアーが安かったのですが、今やネットの時代。航空会社からも格安チケットが発売されたり、そもそもローコストキャリア(LCC)と呼ばれる格安航空会社から安いチケットも販売されています。旅の予算にあわせて、航空会社を選ぶのも旅の楽しみの一つです。
 今回は日本発ベトナムへの直行便についてご紹介いたします。
 日本からベトナムへの直行便を運航している航空会社は以下の6社です。
・日本航空
・全日本空輸
・ベトナム航空
・ベトジェット
・バンブーエア
・ジェットスター・パシフィック航空
 そして日本発ベトナム行き直行の定期便が就航している空港は東京、大阪(関空)、名古屋、福岡です。ベトナムの空港はハノイ、ホーチミン市、ダナンの3都市になります。

インフライトサービスが充実、言葉のストレスなしの日系航空会社/日本航空、全日本空輸

 海外へ行くのにも、言葉のストレスのない日系の航空会社。機内でのミールサービスや飲み物の提供、インフライト映画などの楽しみも充実しています。ただ、2023年9月現在、成田・羽田からしかハノイ、ホーチミン市に就航していません。コロナ禍前には大阪(関空)からハノイ、ホーチミン市へもフライトがあり、選択肢も豊富だったのにと思うと残念です。
 日系航空会社のベトナム直行便の難点は日本、ベトナムの空港を深夜に発着する便や早朝発着便ばかりなところ。空港の販売店が一部しまっていたり、空港からタクシーで深夜に移動するのはちょっと心配という方にはおすすめできません。ただ、機内でも問題なく睡眠がとれるという方、あるいは多少の寝不足でも翌日元気に仕事も遊びも楽しめる方には、人が睡眠をとっている時間に飛行する夜行便はお得なのかもしれません。
 もうひとつ、全日本空輸にはベトナムのフラッグキャリアーであるベトナム航空との共同運航便も用意されています。確かに発着時間の選択肢は増えるのですが、機材はベトナム航空となり、日本語ができるフライトアテンダントの数も限られています。ミールサービスや飲み物の提供はベトナム航空のそれとなります。ベトナム現地でのスケジュールに合わせて往路便または復路便の時間の選択肢を増やす必要がある場合にのみ使用されてはいかがでしょうか。
 価格は、たとえば2023年10月の価格をみてみますと、エコノミークラス往復で、空港諸税・燃油費込みなら5〜6万円台から購入できます。ときに閑散期にはネット販売でのバーゲンセールもあるようですので、航空会社のネット情報などをこまめにチェックするとよいかもしれません。

ベトナムのフラッグキャリアー/ベトナム航空

 ベトナムに旅するなら日本から搭乗した機内からベトナム気分を味わいたい!という向きには、ベトナムのフラッグキャリアー、ミール・飲み物の提供にインフライト映画上映などフルサービスが受けられるベトナム航空一択でしょう。レモンイエローとスカイブルーのアオザイ姿のフライトアテンダントが機内で出迎えてくれます。
 2023年10月の料金ではエコノミークラス往復、空港諸税・燃油費込みで5万円台からの料金設定がありました。
 フルサービスの航空会社の場合、発券の条件、つまり発券後の変更・取消手数料の多寡に応じて同じエコノミークラスでも航空券の料金が異なることです。予定が変更になる可能性がある場合には無料で変更が可能なチケットの購入をおすすめします。フライトスケジュールの変更のたびに変更手数料が取られますし、変更の回数にも制限があるチケットもあります。逆に旅行の予算が限られている上に、絶対変更はない!という場合には取消・変更不可のチケットなら格安で購入できる場合もあります。
 もしお土産をたくさん購入して帰りたい、あるいはTPOに応じて衣装もたくさん持ち込みたいなど、荷物がたくさんある方には、フルサービスの航空会社の航空券をお求めになることをおすすめします。
 フルサービスの航空各社、たとえば日本航空、全日空、ベトナム航空であれば預託手荷物は2個まで、1個が23kgまで無料で預かってくれますので、都合46kgもの重さの荷物を「エクセスチャージ=追加料金なしに」運ぶことができます。
 いわゆるLCCのフライトは通常、手荷物7kgを機内持ち込みできるだけで、預託荷物は航空券とは別料金になっていることが多く、追加料金を払っていくと、フルサービスの航空会社の航空券料金とあまりかわらなくなってしまった、などということも起こりえます。荷物の多寡に応じて、うまく使い分けることが必要です。
 またベトナム航空のアライアンスはデルタ航空やエアフランス、大韓航空など、スカイチームですので、これらの航空会社のマイレージカードをお持ちの方はマイレージをため、所定のサービスを受けることができます。
 就航路線は、成田、羽田、大阪(関空)のほか、名古屋、福岡からのフライトもあるのが特徴です。最寄りの空港から出発できるのもフルサービスを提供するフラッグキャリアーならではです。

ベトナムの旅をカジュアルに、ローコストキャリアー(LCC)/ベトジェット・エア

 2011年に操業開始したベトジェット・エア。2012年にフライトアテンダントがビキニ姿である!として世界中に報道され、一躍世界的にその名前を轟かせた同社。実際はビキニを着たモデルを機内の通路を歩かせただけだったのですが、FacebookやTwitterの動画シェアでバズり、賛否両論を巻き起こし、ベトナム政府からも罰金も科されましたが、まさに炎上マーケティングの成功例といえます。わずかな投資で、ベトジェット・エアの名称は世界に知れ渡ったのですから、ベトナム政府に課せられた罰金などは超格安な広告費として計上したに違いありません。
 ベトナム国内では安かろう、悪かろうの代名詞、遅延や欠航が頻繁におきるので、ビジネスや旅行には2度と使わないとのたまう人も多いのですが、実際に使用してみると、遅延や欠航が発生した場合、直近の空席のあるフライトに無料で変更を依頼することができるなど、実際にはその遅延、欠航で困ることは意外と少ないのです。
 そして私自身、ベトジェットの国際線をなんどか利用していますが、遅延や欠航などはありませんでした。
 もちろんLCCですから、ミールや飲み物の機内サービスはありません。必要であれば有料で購入します。ただ日本からベトナムまでのフライト時間は5、6時間程度ですから、空港の搭乗ゲートで、サンドイッチや飲み物、お菓子などを買い込んで機内に持ち込み、食べればよいだけです。
 ちなみに2023年10月中旬の成田発ハノイ行きの最安値の航空券は空港諸税・燃油費込みで4万円台でした。日本国内を飛行機で往復するより安い価格設定かもしれません。
 成田/ハノイ間であれば毎日午前と午後運航しているのも見逃せません。加齢と同時に深夜機内で過ごすのがつらくなり、日中移動することができるベトジェット・エアはLCCでサービスが多少悪くとも問題ありません。インフライト映画の上映などなくとも、書籍を持ち込んで読むか、映画か音楽を事前にダウンロードしてスマホやタブレットで見れば時間も潰せます。
 難はやはりフルサービスのフライトに比べて、シートピッチが狭いこと。私のような胴長短足の人間にとっても、足が前の座席につかえてしまうほどです。身体の小さなかたであれば問題はありませんが、身体の大きな方は不自由だと思います。
日本・ベトナム間フライトのダークホース/バンブーエアウェイズ

 最後にご紹介するのがバンブーエアウェイズ。ちょうどフルサービスとLCCとの中間に位置する航空会社です。成田/ハノイ間を毎日運航している。ホーチミン市への利用であれば、ハノイでの乗り継ぎになります。
 料金は2023年10月中旬の成田/ハノイ間が5万円弱と手頃です。機内持込の荷物は7kgまで、預託手荷物は20kgまでとフルサービスのフライトより荷物は半分程度しか積めなませんが、ベトジェット・エアと比べ、もしスーツケース1個をもっていく場合は価格を比べてみてください。ときによってバンブーエアウェイズの方がチケット料金が同程度になるケースもあるようです。
 LCCのベトジェットと異なり、機内食のサービスもあるので、荷物もスーツケース一つは必ずあるという方にはおすすめです。
 またスマホやタブレットなどがあれば、機内のWiFiに接続して、インフライトの映画の上映を行われているのも嬉しいですね。

 コロナ禍を経て、運航が見合わされていた国際線も復活して、競争原理も働き、価格もこなれてきているので、ぜひ航空券とホテルを予約して、ベトナムを気楽に訪れてほしいと思います。

文=新妻東一

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