円安でも物価の安いベトナムならお得に海外旅行!

 ハワイ旅行で朝食がひとり7、8千円もするので、日本から大量にレトルトやインスタント食品を持ち込んで旅をする人がいる!と話題になっています。日本円が1米ドル=160円の時代でも、東南アジア、特にベトナムは日本と同じ通貨安で、インフレもそこまで進んでいないこともあって、日本からの海外旅行先としてベトナムが注目されています。
 ベトナムは東南アジアのなかにあっても比較的治安がよいとされています。また、GoogleマップやGoogle翻訳を使えば、観光ガイドを雇わなくても街歩きもできます。足にはGrabやBeなどのアプリで呼び出しが可能なタクシーを使えば、安全に移動もできます。ぜひベトナムの旅をお楽しみください。

航空券は航空会社各社の公式サイトから購入

 格安航空券サイトから航空券を購入することもできますが、私のおすすめは航空会社各社の公式サイトから購入することです。なにかトラブルにあった場合でも、航空会社のサイトから購入していれば、なにかと安心です。ただし、トラブルの際にも電話などの応対はなく、チャット機能やメールを使っての対応となることは時代の流れです。
 もし予算が限られているのであれば、LCC=ロー・コスト・キャリアであるVietJet Air一択、お金に余裕があるのであれば、日本航空、全日空、ベトナム航空などのフラッグ・キャリアを利用しましょう。フラッグ・キャリアはどこの会社もほぼ同程度の運賃です。
 なお、繁忙期にはたとえLCCでも販売価格は高くなります。会社の休暇をとっての渡航であれば、どうしても夏休み、ゴールデンウィークなどの繁忙期にあたるので、料金は覚悟しなければなりません。おすすめの時期は繁忙期直後。休暇をずらして取得することができるのであれば、繁忙期直後の閑散期をねらいましょう。
 試しに2024年4月末時点で5月25日〜28日の東京/ハノイ往復チケットは、LCCが3万円台、フラッグキャリアが6万円台で購入できました。
 なお、LCCの場合、機内食がでませんので、事前に追加予約しておくか、搭乗前にお弁当と飲み物を調達して持ち込みましょう。またシートピッチが狭いので、多少の我慢が必要です。映画等のインフライトサービスもありませんので、飛行中はスマホや書籍、雑誌などを準備して退屈しのぎをしてください。ガイドブックなどを読み込むのもいいかもしれません。

ホテルはスマホやウェブのホテル予約サイトかホテル公式サイトから予約が便利

 ホテルの予約サイトは無数にあるので、お好みのサイトを利用するのがよいでしょう。私の場合はBooking.comを利用することが多くあります。
 特に場所を重視し、まわりに飲食店などの多いエリアを選ぶようにしています。夕食を食べる場所に困らないようにするためです。 第二のポイントは訪問先のことを考えて、渋滞で困らないエリアにすることです。ハノイやホーチミン市の大都市は朝夕の渋滞が激しく、渋滞ポイント近くのホテルだと、30分や1時間も渋滞に巻き込まれることが多くなります。
 たとえば、ハノイでなら、仕事でいくならホアンキエム湖や旧市街周辺でなく、カウザイ区やタイホー区など、外環道路沿いを選びます。特に郊外でも、工業団地や空港にいくにも比較的渋滞なしにどこへでもいける便利さがあります。ただし、観光スポットからは遠いので、観光にはおすすめできません。
 ただし、カウザイ区やタイホー区のホテルのまわりに食事をする場所がないのが難点。レストランやコンビニ店の有無をGoogleマップで確認しておくといいでしょう。
 ベトナムの大都市では、5星のブランドホテルは軒並み1泊2万円を超えてきますので、ここはノーブランドのミニホテルかベトナム・ナショナル・ブランド(ムオンタインなど)のホテルを選ぶと1泊1万円程度でお泊まりいただけます。
 なお、ホテル予約サイトで予約する前にはホテルの公式ウェブサイトは必ずチェックすること。予約サイトより安い金額で泊まれるプランがあったりします。直接予約なら、ホテル予約サイトからホテルに連絡が入っていないなどの事故が防げます。
 ウェブサイトからの予約の際、なにかトラブルにあっても英語での対応が迫られます。英語が苦手で、もしもの時に不安がある方でしたら、ぜひ旅行会社経由でホテルを予約ください。万が一の場合にも安心です。

移動にはライドシェアアプリでタクシー利用

 ベトナムでもライドシェアアプリが普及しています。おすすめのライドシェアアプリはGrab。同社はマレーシア発のベンチャー企業で、現在はベトナムを含む東南アジア8ヶ国でタクシー/デリバリーサービスを展開しています。
 ベトナムに到着する前に日本でアプリをダウンロード、ベトナムで使用する予定の電話番号でショートメッセージを受け取れるようにしておいてください。もちろん、ベトナムの空港でトレベラーSIMを購入するのでもよいでしょう。ベトナムに到着後登録をして使用開始できます。
 クレジットカードで自動引き落としにもできますが、現金払いも選択できますので、旅行のときだけ使用するなら現金払いが便利です。
 バイクタクシー、タクシー、カー、カープラス、7席カーなどグレードがありますが、カーかカープラスが安心です。ベトナムでならバイクタクシーに一度は乗ってみたい!という気持ちはわかりますが、万が一の事故の場合、大怪我のもとですから、バイクタクシーには乗らない方が賢明です。
 現金での支払いの場合、細かいお金を事前に準備しておきましょう。空港、ホテルで両替する際にも50万、20万ドン札を細かい1万、2万、5万ドン札に交換してもらうとよいでしょう。
 料金はもっとも1km程度で3万ドン程度から。ただし、雨の日などは料金が倍額になることもあります。需要と供給で料金が決定することを知っておいてください。
 アプリの使い方はとても簡単。自動車のマークをクリックすると、行き先を聞いてきますので、英語で行きたい場所を入力すると、Googleマップと連携し、場所が表示されます。行き先を決めると、今度は迎えの場所を指定します。デフォルトではGPSで現在位置が示されますが、もしホテルやレストラン、観光場所から乗車する場合には、その場所の名前を入力すると間違いがおこりません。
 ドライバーから電話がある場合もありますが、英語で応えてみてください。ドライバーがまれに英語ができる場合もあります。タクシーは普通の乗用車ですが、自分が頼んだタクシーかどうかはアプリに表示された自動車のナンバープレート通りの車両かどうか確認ください。
 もし違う場合には相手が何かを言っても決して乗らないでください。もしものときの安全のためです。

Googleマップは旅行者の強い味方

 海外旅行ではじめての街での散歩の際にはGoogleマップが便利です。ガイドブックにも地図は記載されていますが、土地勘のない海外の街では自分の現在地がわかる上、目的地を入力すれば、徒歩、自動車での移動予定時間も表示されますので、徒歩で5分なら歩こうか、いや徒歩30分とあるから、ここはタクシーで移動しよう、などと考えることができます。
 ただGoogleマップを使用するためには、ベトナムの電話会社の電話回線で3、4G接続が必要ですので、データSIMを購入するか、海外ローミングサービスを使用しましょう。ただし、海外ローミングサービスは使い放題を選んでおかないとパケット代が思いのほかかかりますので、ご注意ください。
 スマホ画面をみる際には、道路上ですと、ひったくりにも遭いやすいので、車内や喫茶店などの店内で見るようにしてください

Google翻訳は通訳ガイドのかわりに!

 日本テレビ「沸騰ワード10」という番組では、女優の井桁弘恵さんがスマホのGoogle翻訳を使って、店のひとやタクシーの運転手と会話するシーンが紹介されました。この番組をみながら、Google翻訳でも旅行に十分使用できるのだなと感心しました。
 英語が多少通じる相手なら困りませんが、相手も自分もカタコトの英語しかできない、もうちょっと細かいことを尋ねたい、そんなときはスマホのGoogle翻訳が役に立ちます。最近はベトナム語、日本語の音声入力も正確ですし、翻訳精度もあがっていますので、実用の範囲内です。
 特にホテルやレストランでの交渉ごとには結構有効です。臆せずGoogle翻訳をお試しください。音声入力がうまく行かない時には相手に渡して、文字入力してもらってもいいでしょう。
 こちらも路上で見ず知らずのひとに携帯端末を渡すのは危険です。持ち去られる危険性もありますので、こちらもホテルの従業員やカフェ、レストランの従業員などに限ってご利用ください。

 海外旅行ではリスクもありますが、いざというときのために海外旅行保険に加入しておきましょう。ちょっとした風邪や下痢といった軽い症状で病院やクリニックで受診した場合でも、数100米ドル、あるいは数千米ドルかかったなどということもありますので、いざという時のための安心料として海外旅行に保険加入は必須です。
 そして、なによりもパスポート、現金、スマホは絶対になくさないこと、パスポート、航空券控え、保険証券などはスマホに写真をとっておく、コピーを携帯するなどして、万が一に備えることも必要です。
 安全で楽しいベトナムの旅をどうぞ。

文=新妻東一

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