人事業務に関する日本の書籍4冊がベトナムで出版される

人事業務に関する日本の書籍

引用元:電子新聞「ファップルアット ホーチミン市」

新ベトナム労働出版社は、日本の人事業務に関する以下4冊の書籍をベトナムで発刊した。
▼『Tu duy moi ve quan tri nhan su(「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト)』
▼『Tam nhin chien luoc nhan su(戦略人事のビジョン)』
▼『Nghe thuat tao dong luc cho nhan vien(最強のモチベーション術)』
▼『Bi quyet thanh cong cho nguoi moi di lam(働き始めた君に伝えたい「仕事の基本」)』
である。

『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』では、日本のフリービット社で実際に導入されている人材研修プログラムの理論と具体的な事例について、著者の酒井穣氏が7つの章にまとめている。また、『戦略人事のビジョン』では、長年にわたり様々な日本企業で人事を担当した経験を持つ八木洋介氏が、伝統的な人事管理方法の誤りに関する気づきを読者に提供し、人事決定において計画や具体的な目標を設けること、いわゆる「戦略人事」の大切さについて説明する。

『最強のモチベーション術』は、経済家・組織学者である太田肇氏が執筆した。同書籍には、管理職が社員に対してモチベーションの向上を図る際に頻繁に発生する課題がまとめられている。また、太田氏は、実際の仕事における人間の考え方や行動の方法といった観点から、モチベーションについて理論的な説明を展開し、それを基に企業の管理職や経営者、人事担当者が直面する問題について回答をしている。「モチベーションとは人間によってもたらされるものであり、だからこそ、人間に対する理解が重要となります。その人がどのような性格や価値観であるのか、一定の困難な状況の中で、どのように考え行動するのかを理解する必要があります。言い換えれば、モチベーションについて議論をする際は、それを生み出す環境について正確に分析する必要があるのです。」と太田氏は述べる。

『働き始めた君に伝えたい「仕事の基本」』では、経済学博士の江口克彦氏が、仕事を想定通りに進め、幸福な生活を送るための22の法則を紹介する。執筆されている内容は、著者の江口氏が数十年間にわたり、パナソニックグループの創業者である松下幸之助氏の側近として仕事をし、直接指導を受けてきたことである。同書籍では、すべての関係性は、最終的にどれも人間同士の関係だと考えられ、その関係に関する基本的な原則を守ることで、期待する結果を残すことができると紹介されており、新たに就職した人を対象に執筆された。

人事業務については、越日両国で組織風土が異なるが、だからこそ互いに参考にしあい、新たに取り入れることができる点もある。越・日ともに、書籍が相手の言語に翻訳され、出版された事例は残念ながらまだ多くないのが現状であるが、今後このような動きが広まっていき、両国のよいところ、そしてお互いに関する理解も広まっていくことを期待したい。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)

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