ブオン・ディン・フエ氏がベトナム国会議長に就任
- 2021/03/31
3月31日午前に実施された国会での投票の結果、ブオン・ディン・フエ氏が、新たに国会議長および国家選挙評議会議長に選出された。フエ氏は現在党政治局員、第14期国会議員、ハノイ市党委員会書記を務めている。
フエ新国会議長の就任にあたり、同日9時より国会議事堂で国家、人民、憲法に対する宣誓が行われた。 1946年に投票による選出が開始されて以降、国会議長に選出されたのはフエ氏が12人目だ。グエン・フー・チョン国家主席と同様、フエ氏もハノイ市党委員会書記からの選出となる。
フエ氏は1957年3月15日生まれ(64歳)で、ゲアン省(中部)出身。経済博士号を取得しており、1979年9月~1985年および1991年~1992年にハノイ財務・会計大学で教鞭をとっており、旧チェコ スロバキアに留学した経験も持つ。 1992年より党委員となって以降、中央経済委員会委員長(2012年~2016年)、政治局員(第12期~第13期)、党中央委員(第10期~第13期)、国会議員(第13期~第14期)などの役職に選出されている。
前任のグエン・ティ・キム・ガン氏は、女性初の国会議長として2016年3月31日から5年間職務を全うし、新国会議長の選任に先立ち3月30日に解任された。ガン氏は、各要職に対する国会議員からの信任投票で2013年、2014年、2018年の3回にわたり最も多い得票数を獲得しており、国会議長としての5年間の実績も評価されている。2017年には訪日して当時の安倍首相と会談を行い、また2020年の菅総理訪越時にも会談を行った。今後の同氏の役職については今後正式発表される予定だ。
当初見込まれていた通り、ブオン・ディン・フエ氏が次期国会議長に選出された。フエ氏の手腕に期待し、今後発表される新たな人事にも注目したい。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)
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