2020年のベトナム米輸出が615万トンに
- 2021/06/19
引用元:ベトナム商工省ホームページ
商工省によると、2020年のベトナム米の輸出量が615万トン、輸出額が約30億7,000万米ドルとなる見込みである。輸出量については、食料安全保障上の理由で前年と比べ約3.5%減少したものの、輸出額は9.3%増加した。平均輸出価格は1トンあたり499米ドルとなり、前年比で13.3%上昇した。
輸出全般、とりわけ米の輸出では、新型コロナなどの影響により少なからず難しい局面に立たされたが、政府は新型コロナの感染対策と食料安全保障を両立しつつ課題を解決し、消費者は最適な価格・量で米を購入することが可能となった。
政府は生産と輸出に関して、2つの大きな目標を達成したということができる。食料安全保障については、新型コロナの拡大により各国がベトナム米の輸入を増やし、最も大変な時期においても、安定供給を確実に維持していた。ベトナム米の平均輸出価格は近年で最も高値となり、稲作農家への利益も大きくなった。ベトナム米の輸出は付加価値、そして販売価格が高い香り米や高品質米に変わりつつある。また、生産者や貿易業者も品質向上やトレーサビリティに対する関心を強めており、EUや韓国などの厳しい基準を満たすよう取り組んでいる。
米の輸出における2020年の成果は、天災や感染症を乗り越えた人々や企業のたゆまぬ努力の賜物であり、政府の細やかで迅速な、実効性のある施策によるものである。商工省は、今後も各関係者が取り組みを続けることで、2021年も食料安全保障と農家への利益を両立させながら、引き続き素晴らしい結果を残していくことを期待している。
ベトナムでは農業が主要産業の1つであり、中でも稲作は盛んで世界的に高い輸出量を誇る。近年、各国と連携し、農産物の高品質化が推進されており、ベトナム米の輸出は今後さらに拡大していくだろう。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)
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