水産加工業を持続的に開発するために科学技術を導入
- 2020/11/25
カントー市はメコン川の下流に位置し、メコンデルタ地域の中心地である。一年を通じて新鮮な水が豊富にあるため、約51,000haの潜在的な水産養殖地域があり、漁業セクターの発展に多くの有利な条件がある。カントー市はこうした既存の利点を促進し、水産加工業の効率を高めるために、科学技術の導入により農家を多様多面に支援する。
肯定的な成果
今年、同市の水産加工業における養殖面積が約9,000ha、総生産量は約22万4,000トンと予測される。そのうち、ナマズの生産量は80%を占める。カントー市において多くの水産加工企業が集まっており、年間設計効率が約45万5,000トンある企業は45社にのぼる。これは、総輸出産量で約15万トン/年、額にして5億5,000万ドル/年である。
水産養殖の効果を向上させるために、同市は企業と農家間の連携関係を強化し、集中生産地域を設立する。また、水産養殖はクローズドプロセス、近代的な機械設備及び新たな品種、飼料が適用されることにより、高品質の製品を作り、市場の激しいニーズに対応する。統計によると、カントー市には現在、289ha以上の水産養殖があり、GAP、ASC、SQF、BMP及びBAP等の安全基準を満たしている。
多くの個人企業は技術進歩のおかげで、高価値の固有水産物に対して人工種苗の作出に成功した。市は安全性を重視し、生の飼料を替え、工業の飼料を使う方向で農家にドジョウ、スネークヘッドフィッシュ、ナマズ、キノボリウオ、ブロンズフェザーバック、ウナギなどの多くの効果的な養殖モデルを構築・拡大した。
市には199の水産種子生産工場がある。そのうち、138の魚種子生産工場と61のエビ種子生産工場が含まれる。各種子生産工場は新たな生産技術を導入し、病原体を制限し、環境を安定させ、生存率を改善し、コストを削減する。
多くの課題
一方、カントー市の水産業は多くの課題に直面している。水産養殖は自発的で、小規模かつ連携不足のため、科学技術の導入に支障がある。値が張る仕入原価により生産費用が非常に高い上に、種子源の質が悪いために損失率も依然として高い。農家は自分で新科学技術に接近できず、生産に導入しづらい。また、ある場所において農家は旧習慣を重んじるため、高効率が得られない。さらに、資金面について、農家と企業は優待制度にアクセスしにくいため、投資資金が不足している。
市は効率の高い水産養殖モデルを拡大するために、市の土地、水源、開発状況に従って農家へのコミュニケーション、訓練、サポートを継続する必要がある。 農家に漁業協同組合を設立させ、ブランドを構築させるともにバリューチェーンを構成させる。 同時に、市は水産業において情報技術の適用を強化し、地域および全国との連携を高め、生産をより適切に行い、供給と需要を結び、市場を拡大する。
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