ベトナムで日本製品の販売が拡大

ベトナムの日本製品

引用元:ドンナイ省共産党発行「ドンナイ新聞」

経済統合が進む中、ベトナムでは人々の生活水準が上がり、イオンモール、無印良品、ダイソー、コーナンなどの日本製品を販売するチェーン店が大都市で広がりを見せ、衣料品、化粧品、食品、電化製品など、日本製品の普及が加速している。

ドンナイ省ビエンホア市には、近年、コーナン、TokyoLife、KOMONOYAなど日本製品を扱うチェーン店が数多く進出しており、各店舗はとりわけ若年層をターゲットとして商機拡大を狙っている。コーナン ビエンホアビンコム店のNguyen Thanh Hai(グエン・タイン・ハイ)店長によると、ベトナムで8店舗目の、2021年8月からオープンしている同店では、家具や家庭用台所用品などが販売され、およそ40%が日本からの商品や日本ブランドの商品で、残りは日本企業がベトナムで生産した商品や海外から輸入・加工した商品である。

日本製品を扱う店舗ができたことで、品質の高い正規品を選び、保証やアフターサービスを受けられるようになり、消費者の権利保証が進んだ。また、わざわざ遠方に行かなくても最新の商品を豊富なバリエーションの中から選び、楽しむことができるようになった。ビエンホア市クエットタン地区在住のThuan Hoa(トゥアン・ホア)さんは、日本製品は他の一般的なものと比べると高額だが、細かいところまで丁寧に作られ、品質が重要視されていると高く評価する。「以前は、他人に頼んで届けてもらわなければ日本製品を買えませんでしたが、現在は、自分で市内の店舗に行き、購入できるようになりました。」と話す。

若者を中心に日本製品が人気
日本のチェーン店の多くが、家庭用品や食品の他にもDIY製品や均一価格商品などの目玉商品を持っており、多くの消費者、とりわけ若者に選ばれている。コーナンのハイ店長によれば、同店でもDIY製品を目玉の1つとしており、様々な材料や工具を販売しているという。その他、水回り用の商品や均一価格の事務用品を販売しており、オープンしてから3か月間は、若者を中心に、毎月およそ1万2,000人の消費者が購入したとハイ店長は説明する。

ビエンホア市チャンザイ地区在住のThanh Thuy(タイン・トゥイ)さんは、「メイド・イン・ジャパン」の製品に良い印象を持っていると話す。ベトナムで日本製の正規品を目にする機会は近頃ますます増えており、「以前は週末にホーチミン市のユニクロやダイソー、イオンモールに行って買い物をしていましたが、現在はビエンホア市内に日本製品を販売する店舗があるため、家庭用品や清掃用品、台所用品など頻繁に買い物に行くことができます。」と話す。

国内製品に対して否定的な見方をするベトナム人も少なくなく、日本製品に信頼を寄せているベトナム人消費者は多い。この優位性を活かせば日本製品はさらに普及が進むだろう。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)

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