カントー市の農業/農産物加工について

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農業に最適な環境

メコンデルタ地方は米の生産量が全国の50%以上を占め、「ベトナムの穀倉」とも呼ばれ、温暖な気候と、栄養を含んだ土壌、豊富な水源に恵まれた環境は農作物や果物の栽培に適しています。
また、この地域で作られた農産物の品質は、全国的にも高く評価されています。

ハイテク農業

ハイテク農業の開発を進め、野菜および果物の生産技術開発への投資を行い、ハウスでの水耕栽培、果樹栽培の高度な技術等を有します。
都市農業に合わせた31の果樹園が建設され、そこで育てられた果樹の利益は従来の1.5~2倍も高くなっています。

日本企業との相性

これまでも日本から農業生産および加工技術を取り入れ、人材育成の面でも協業することで、ハイテク農業モデルと収穫後の技術を確立するための目標に向かって歩んできました。
メコンデルタ地方の農業従事者にとって、日本の高度な技術力は手に入れたいものであり、ベトナムへの進出を考えている日本企業との利害も一致します。
また、両国ともに水害、台風被害が多いといった共通点もあり、自然災害への対策面においてもノウハウの流用が効く関係性を持っています。

対シンガポール市場

シンガポールは環太平洋パートナーシップに関する先進的かつ包括的な協定(CPTPP)のメンバーであり、国際的な商業都市とされているが、農産物と水産物のほとんどを輸入に依存しています。
ベトナムがCPTPPを公布、実行し、シンガポールとの特別協定において、関税の削減・撤廃対象すべての品目の関税撤廃が誓約され他ベトナムにとってこれは大きなチャンスとなります。
そして、農産物、水産物、食品加工物を主力産業とするメコンデルタ地方にとっては、さらに追い風となることでしょう。

農業の盛んなカントー市

メコンデルタ地域の最大の都市であるカントー市では、農業が非常に盛んで、米や果物を中心に様々な農産物が栽培されています。
カントー市の稲作栽培には、1年で3シーズン米を収穫することができる強みがあり、2020年には各シーズンの累計の作付面積は延べ21万4,000ha、年間収穫量は139万トンに達しました。また、果樹栽培においても、2020年8月時点で栽培面積は2万811ha、生産量は年間約10万トンを誇ります。主力となる果物はマンゴーやリュウガン、スターアップルなどで米国、韓国を中心に輸出されています。

品質向上や競争力強化に向けた取り組み

①ハイテク農業
近年、カントー市では、農産物の品質向上や競争力強化に向け様々な取り組みが行われており、その1つがハイテク農業の導入です。各生産地の環境に合わせたハイテク技術が導入されており、技術導入の事例数は180件を超えています。野菜・果物の分野では、計750haでハイテク農業による栽培が進められています。

②大規模農業
カントー市では、稲作を中心に大規模農業も推進しています。2011年夏〜秋シーズンから大規模農業の取り組みが始まり、当初の導入面積は400haのみでしたが、2020年には3万1,793haまで増加しました。計2万3,311世帯が参加しており、参加農家に対する先進的な栽培技術の研修も実施されています。大規模農業は生産性向上だけではなく、市場のニーズに合わせて高品質化にも貢献しており、40%の稲作地で市場価格よりも高値で販売される米や種籾が収穫されています。今後は1シーズン平均4万haを目標に大規模栽培を拡大していく予定です

③品質認証制
農産物の認証制度の普及にも力を入れています。とりわけ、外国への輸出においては安全性や品質の高い農作物を栽培する必要があるため、VietGAPなどの導入によって生産地の情報を明らかにするとともに、ブランド化を推進しています。VietGAP認証を取得した果樹農家は110世帯に上り、基準を満たしている栽培面積は米、果樹ともに100haを超えました。このほか、市は電子スタンプなどを用いて、生産地に関する電子情報の開示を進め、農産物の安全性の確認や高品質化に力を入れていく予定です。

④エコツーリズムとの連携
カントー市ではカイラン区、ビントゥイ区、フォンディエン郡を中心に、果樹栽培とエコツーリズムの連携、そして流通網の展開に力を入れています。エコツーリズムと連携している果樹園は市全体で12か所を超え、通常の果樹園に比べ1.5〜2倍高い利益を生むことに成功しました。2030年までの計画では、エコツーリズムゾーン8か所の開発が目標に掲げられています。

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