ベトナム・ドンナイ省にとって日本が大きな取引先に

ベトナム・ドンナイ省の貿易

引用元:ドンナイ省党委員会「ドンナイ新聞」(2021年8月17日)

現在、日本はベトナムのドンナイ省にとって第3番目の取引相手だ。この2年近くの間、新型コロナウイルスが各国間の取引に大きな影響を与えているにもかかわらず、日本への輸出や日本からの投資誘致は増加している。同省商工局によると、今年の年初7か月間におけるドンナイ省から日本への輸出額は全体の9.2%を占める約13億米ドルとなり、前年同期比で13%超増加した。

大きな輸出相手国となった日本
ドンナイ省から日本への輸出額は長年にわたり増え続けており、日本は同省にとって米国、中国に続く第3番目の輸出先となった。省内の企業による日本への輸出は機械設備、工具・部品類、輸送機器・部品類、靴、木材、パソコン、電子機器・部品輸出量が多い。近年、各企業は非常に積極的に日本への販路拡大を行い、日本・ベトナム経済連携協定や環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)を最大限活かしている。
加えて、日本から注文を受けた企業は品質の高さについて裏付けを得ることもでき、他の国や地域へ容易に販路の拡大ができるようになる。そのため、省内の多くの企業が日本市場を非常に重要視しており、近年、ドンナイ省は日越企業の商談会を頻繁に開催し、双方が製品を供給し合うチャンスを創出している。日本貿易振興機構(ジェトロ)ホーチミン事務所の比良井 慎司所長は、ドンナイ省について、日本にとって大きな取引先の1つだとしており、これまで日本とドンナイ省の貿易額は増加し続け、省内の多くの企業が日本に対して多くの製品を供給していると述べた。

投資誘致が活発化
日本は、ドンナイ省への投資額でも韓国、台湾に続き第3位であり、投資額はおよそ50億米ドルに上る。多くの日本企業が裾野産業の分野に投資しており、ほぼすべての企業が先進的な技術を導入し、省の投資誘致基準や需要を満たしている。
新型コロナにより両国の往来が制限されていても、新規事業、生産拡大といった投資は増加し続けた。王子テックスベトナムの片岡雅人代表によると、ドンナイ省への進出後かなり成果が出ており、同社は2021年初め、ロンタイン郡ロックアン・ビンソン工業団地に数百万米ドル規模で新たに工場を設立することを決定した。工場では質の高い各種袋を生産し、ベトナム国内への出荷および輸出を行う予定で、年間生産能力はおよそ7万8,000トンを見込んでいる。
同省では、約300件の事業が日本企業によって展開されているが、ほとんどが工業分野である。渡邊信裕ホーチミン市日本国総領事は、新型コロナの感染拡大が収まれば取引は通常に戻り、さらに多くの日本企業がドンナイ省に進出するようになるだろうと述べた。現在、工業開発地はあまり多く空いていないが、省が事前に準備を進めていれば日本や他国の大規模事業を誘致できるだろうとしている。

ホーチミン市からのアクセスがよいドンナイ省には、20か所を超える工業団地が建設されており、工業が大変盛んである。また、工業団地のさらなる新設・拡張が計画されているほか、ロンタイン国際空港の建設が進められており、今後さらなる発展が期待されている。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)

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