米の輸出量・輸出額減少に対する解決策を展開

ベトナム米と農産業

引用元:「新ハノイ新聞」(2021年8月27日)

農業・農村開発省は、今後の米の輸出について市場、流通、価格といった面で多くの課題に直面せざるを得ないとしており、これらを解決するため同省は管轄機関や各地域と連携し、米の輸出促進に向けて包括的な対策を継続していく。

米の輸出量・輸出額がともに減少
農業・農村開発省の統計によると、今年の年初7か月のベトナムの米の輸出は350トン、19億米ドルとなり、前年同期比では輸出量が12.7%、輸出額が3.1%減少した。農産物加工・市場開発局のNguyen Quoc Toan(グエン・クォック・トアン)局長によると、一部の国で輸入量が減っており、例えば最大の輸出先であるフィリピンは前年同期比で15%減少している。フィリピンの輸入量減少は今後も続くと見込まれており、また、マレーシアやアフリカといった他の国も減少すると考えられている。
農業・農村開発省Phung Duc Tien(フン・ドゥック・ティエン)副大臣は、新型コロナによるサプライチェーンへの影響と他の輸出国との競争が、7か月間の輸出量が減った原因だと考えている。7月における砕米5%の米の値段は1トンあたり390ドルで、2020年2月以降最も低い価格となったが、8月の取引価格は1トンあたり385ドルとさらに下落した。また、ベトナム米は現在、タイやインドといった他の輸出国とも激しい競争を強いられている。

輸出促進に向け様々な取り組みが実施される
農業・農村開発省栽培局Nguyen Nhu Cuong(グエン・ニュー・クオン)局長によると、これまでメコンデルタ地域の各省では夏・秋シーズンの収穫を早めに進めてきたが、社会隔離措置によって収穫の人手が不足しており、また、他地域への米の輸送もできず、苦境に陥っているという。夏・秋シーズンの収穫は約151haで行われ、収穫高は約860トンの見込みである。
ティエン副大臣は、省のワーキンググループが農産物、とりわけ米に関する課題を解決するためにメコンデルタ地域を訪れたと述べた。現時点では多くの省が「グリーンフロー」を運用して、生活必需品を南部の経済中心地へ輸送しているほか、米を含む農産物の生産者と販売・加工・輸出業者の連携を支援している。また、アンザン省、ドンタップ省、キエンザン省、カントー市は販売網拡大や備蓄米の確保のため共同でホットラインを設立し、米の収穫や省をまたぐ輸送を行う企業で発生している問題の解決に取り組んだ。
また、8月10日、ベトナム国家銀行は米の輸出業者を支援するため、融資返済期限の延長や手続きの簡素化、融資審査機関の短期化を行い、米の買取や備蓄を維持させるよう、メコンデルタ地域の各省・市の商業銀行および国家銀行の支店に対して要請している。農産物加工・市場開発局のトアン局長は各国の在外公館と連携し、従来の輸出国での販路拡大や新たな輸出先の開拓を行い、企業とともに高品質米の輸出促進に注力することで、米の価値の上昇を目指すとした。

ベトナムではメコンデルタ地域を中心に稲作が盛んであり、重要な輸出品の1つである。また、近年は高品質米の生産割合も上昇しており、ソックチャン省のST25は「世界で最も美味しいお米」としてコンテストで優勝した実績もある。各方面からの取り組みにより、新型コロナによる苦境を乗り越えてほしい。(ベトナムニュース邦訳ライター 鶴田 志紀)

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